そばは美容や健康にいいの?
そばが健康や美容に効果的な食品ということは多くの方がご存知でしょう。
しかしどのように良いのか、どの成分がどのような働きをするのかということになると、まだまだ知られていないことが沢山あると思います。
そばは、糖分と食物繊維を持つ炭水化物ですが、糖質以外にも、身体の組成に欠かせないタンパク質、疲労回復や身体の抵抗力を高めるビタミン B 群、ルチンやリジンをはじめとしミネラルが豊富に含んでいる体に良い食品です。
美容にいいルチン
蕎麦には、ルチンというポリフェノールの栄養素の一種で抗酸化作用が高い栄養価が豊富に含まれています。
ルチンを含む食品は穀物の中ではそばだけです。赤ワインなどにも含まれている成分で、このルチンの特徴は、強い抗酸化作用にあります。抗酸化作用とは、細胞を攻撃する「活性酸素」の発生を抑える作用のことです。
活性酸素が細胞を攻撃すると、肌の老化が進んでしまうなど、人体にとって好ましくない影響が出てしまいますが、ルチンには抗酸化作用により、皮膚の弾力性を高め、シワの大きさや数を減少させる効果があり美容にたいへん効果があります。
また毛細血管を丈夫にし、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果がある為、生活習慣病の予防効果に期待出来ます。
ただし、ルチンは水溶性の為、茹でた後の蕎麦よりもそばを茹でたそば湯の方に多くルチンが含まれています。
蕎麦湯が飲める場合は、しっかり蕎麦湯まで頂くことをお勧めします。
リジン
リジンは、たんぱく質の一種で、身体の組織修復や成長に関与しています。
通常、リジンは動物性のたんぱく質に多く含まれている成分なので、そばに含まれているのはとっても珍しいことだそうですよ。
ビタミン B1
そばに含まれるビタミン B1 は、なんと白米の 4 倍以上、そして小麦粉の 3 倍以上も含まれています。
米は精米して主に中身だけを食べ、小麦も胚芽の部分まで利用することは少ない。
それに比べてそばは、実を丸ごと製粉して、米で言えば糠の部分まで食べるからビタミンやミネラルを豊富に摂取出来ます。
そのためダイエット中のメインの主食にそばを食べることで、代謝が向上し、ダイエットの促進が期待できます。
さらに、ビタミン B1 は疲労の回復にも役立つことがわかっています。
疲労の回復は、美容の大敵であるストレスの軽減にもつながりますから、美肌にも大いに生かせるでしょう。
疲労回復や精神を安定させる効能があります。
ビタミン B1 には、脳や神経の機能を維持する役割を担う為、イライラを解消するなど精神を安定させる効果が期待出来ます。
ビタミン B2
ビタミン B1 が糖質の代謝に関わるのに対して、ビタミン B2 は特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。
ナイアシン
ナイアシンには、シミのもとになるメラニンが表皮にあらわれるのを防いでくれたり、コラーゲンの生成を促進してたるみを防止するなどの作用があります。
そばには、そんなナイアシンが豊富に含まれているため、美容に興味のある人たちからは大きな関心を集めています。
また、そばは白米と比較をすると、カロリーが低く、タンパク質を豊富に含んでいる食材です。
太りやすさを示す指標にもなる GI 値はご飯を100とした場合そばは 54 となっていてとても低い数字となっています。
このことから、そばはダイエットに向いている食材ともいうことが出来ます。
これまで紹介したようにそばには人間にとって必要な栄養素が豊富に含まれています。
しかし足りないビタミンもいくつかあります。
その時は様々な具を一緒に食べる「種物」等も味わっていただきたいと思います。